会のあゆみ・活動

History/Activities

会のあゆみ

私たち「日本写真会」は、会員数約100名の写真愛好家の団体です。現存するグループでは、日本で最も古い歴史と伝統をもっています。
1924年(大正13年)、資生堂の初代社長でもあった福原信三(1883~1948)が、志を同じくする数名の先進的な写真家らとともに、この会を設立しました。現在、会は東京に本部を置き、全国各地に支部があり、それぞれ会活動にいそしんでいます。私たちは、純粋に写真を愛好する団体で、伝統を尊重しながらも自由闊達に”現代における写真表現”をめざしています。写真のもつ幅と奥行きには限りないものがありますが、私たちは”アートとしての写真”の魅力を大切に考えています。創設者の唱えた”光と其諧調”のエスプリが、ここに脈々と流れているといっていいでしょう。
写真を通じて今日を生きる喜びを感じながら、私たちと同じ時間を共有しませんか。写真は楽しい自己表現です。

会の活動

「撮影会」への参加

会の月例スケジュールに「撮影会」があります。撮影会は参加者の便宜を考え、日曜日を原則としています。その際撮影した作品は「例会」で発表します。その月々の違う撮影の場所、季節、その日の天候、撮影対象のバラエティーが、私たち撮影者の創造力を刺激してくれます。
*9月上旬または初夏に全会員合同の全国大会があり、一泊以上の遠出の撮影会となります。

「例会」への作品提出

原則として毎月の第二土曜日午後から東京・銀座の資生堂関係ビルの大会議室で例会が開かれます。四切またはA4に引伸した”撮影会作品”を持ちより会員相互に評価し合います。作品を他の人に見せたり、批評を受けたりするのは表現の技量向上に大切なことです。”撮影会作品”とは別に各自がフリーに撮った作品は”自由作品”として提出します。作品は同時に展示され、初心者はベテランからアドバイスを受けることもできます。
また、一般の方も投票できるWeb月例会も開催しています。

「課題コンクール」の楽しみ

設定された年間の”課題”をもとに、それぞれ作品を制作します。そして一年を経て、9月には作品を持ち寄り互選。各賞作品が選ばれるというコンクールです。普段の撮影とは別の角度から挑戦するわけで新しい発見をめざす自主トレーニングの楽しみがあります。

第37回課題コンクール会長賞
「大あくび」室屋和代

「日本写真会展」への出品のすすめ

歴史ある当会の展覧会は、1925年の第1回開催から2024年で100回の開催を迎えました。毎年、東京銀座の資生堂ビル花椿ラウンジに会員がそれぞれ自信作を出品します。自分の作品を世に示す、またとない晴れのチャンスです。すぐれた作品を顕彰するため各種の”賞”も用意されています。

第92回日本写真会展福原信三賞
「いろり端の光芒」丸山研造
第92回日本写真会展会長賞
「出現」野口清史

「会報」をお届けします

年に4回、会報を発行し会員にお届けしています。会員による写真論、選ばれた作品の講評、行事記録などが載せられています。会報は研究誌であると共に会員相互のコミュニケーション・メディアとして機能しています。